確かに、以前は高脂血症の薬を夕方に服用するように指導することが多かったようです。それは、スタチンと呼ばれる薬の効き方に理由があります。
そもそも体が必要とするコレステロール量のうち、食事から摂取している量は約30%に過ぎません。残りの70%は体内で作られており、その多くは夜間に肝臓で作られています。スタチンは肝臓でのコレステロールの合成を抑える薬なので、朝飲むよりも夕方に飲んだ方が効果が高いというのが主な理由だったのです。しかし、現在のスタチンはコレステロールを下げる力が強いため、必ずしも夕方に飲む必要はありません。朝食後でも構わないので、忘れずに服用してください。