年齢や持病の有無に関わらず
目標値は同じ
前回(2019年)のガイドラインと最も大きく変わった点が、降圧目標値です。これまでは、年齢や持病の有無によって血圧の目標が細かく分かれており、少し分かりにくい面がありました。そこで、今回のガイドラインでは考え方を整理し、原則としてすべての成人で同じ血圧目標を目指す方針に改められました。目安となる血圧は、
診察室血圧:130/80mmHg未満
家庭血圧:125/75mmHg未満
で、これには年齢や合併症の有無は問いません。つまり、若い方も高齢の方も、持病がある方も、基本的にはこの目標を目指す方針になりました。この変更は、「できるだけ早い段階から血圧をしっかり管理することで、脳卒中や心臓の病気、腎不全を防ぎやすくなる」ことが、多くの研究で分かってきたためです。また、目標を分かりやすくすることで、ご自身でも家庭血圧を測りながら治療に取り組みやすくなることも重要なポイントです。
なお、ご高齢の方や体調に不安のある方、ふらつきや立ちくらみがある方では無理のない範囲で調整しますので、主治医と相談しながら進めていきましょう。